人は会って数秒で、相手の印象を無意識のうちに決めると言われています。
相手から見られる印象を悪くしないためには、“歯並びがキレイ“、”歯の色が白くてキレイ”もとても大事ですが、これら以上に大切な因子があるのですがおわかりでしょうか。
歯並びや歯の色など以上に大切なのは、歯肉です。
一見しただけで分かる黒ずんだ歯肉の存在は、不健康そうや不潔など悪いイメージを与えがちです。
黒ずんだ歯肉は、メラニン色素の仕業です。メラニン色素で黒ずんだ歯肉をピンク色に回復させる方法が、ガムピーリングです。
歯ぐきの黒ずみの原因
歯ぐきが黒ずむのは主に、メラニン色素が原因であると先に記させていただきました。
このメラニン色素は、皮膚の表皮最下層の基底層にあるメラノサイト(色素細胞)で生成されます。
歯ぐきの黒ずみもお肌にできるシミも同じで、皮膚の表層だけに存在しているので、メラニン除去やピーリングなどにてキレイにすることができます。
ただし、メラニン色素による黒ずみは、被せ物の金属成分が沈着してしまった歯肉の着色と似ていますが、金属成分による着である場合、薬剤による除去はできません。
メラニン色素の沈着は、例えば以下のような方に多く見られます。
- 長年、喫煙(たばこ)を続けている方
- 口呼吸などしている方
- 紫外線を多く浴びている方
- 食物の強い刺激を受け続けている方
- 遺伝的要因をもておられる方
思い当たることがありましたでしょうか、該当する項目が多ければ多いほど、黒ずみの数や色の濃さに影響を及ぼします。
- 治療時の注意事項
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※施術後、辛い物や塩辛い物など刺激が強い食べ物は、控えて下さい。
※個人差がありますが、施術中に痛みを感じることがあります。
※やけどをしたようなヒリヒリ感を感じる場合もあります。
※施術後の2~7日間くらい、歯ぐきが白っぽくなります。
(1週間後辺りから白濁は消失していき、健康な歯ぐきの色調になっていきます)
※個人差がありますが、生活状況によって再発することがあります。
ガムピーリングの薬剤法
ガムピーリングの薬剤法とは、薬品であるフェノールがタンパクを変性する特徴を利用し、上皮組織をメラニン色素とともに除去する方法です。薬品を塗るだけで、キレイになる方法です。
治療の流れ
- 術前検査―歯ぐきの黒ずみ度合いを診断、また、歯ぐきの状態を検査
- 術野の消毒―該当部分にある目立つ汚れはあらかじめ除去します。
- フェノール剤塗布―色素沈着部に薬液を塗ります。
- エタノール剤塗布―残留する薬液を除去します。
- 水洗・乾燥―術野を十分に水洗します。
- 3〜5を3回程繰り返します。
Q&A よくあるご質問
しかし、使用する薬剤のフェノールおよびアルコールのアレルギーがある方は、施術を受けられません。
しかし、かなり頑固な沈着がある部位に関しては、複数日の治療を行う必要な場合があります。
もちろん、妊娠中でも問題ないと言われている治療方法ですが、確立されたデータがないため、当院では妊娠中の施術をお勧めしていません。